前回の記事を書いてすぐ、GOROmanさんにマッハで教えていただいて、マイクロドローンBeta65SとプロポT10Jがバインド(リンク)できました!
今回はBeta65SとT10Jを購入するところから、バインド(リンク)するところまでをできる限りヌケなくまとめてみます!ぼくが使用したPCのOSはWindows10です!
- マイクロドローンBeta65Sの購入
- プロポT10Jの購入
- スイッチを入れるだけじゃ、飛ばない!
- 何が問題だったか?
- 解決の手順は?
- Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新できる状態にする
- Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新する
- ドローンのファームウェアをFUTABA S-FHSSに切り替えて、保存する
- ドローンとプロポをバインドする
マイクロドローンBeta65Sの購入
まず、マイクロドローンBeta65Sは中国のメーカーサイトから、直接購入しました。
Beta65S BNF Micro Whoop Quadcopterbetafpv.com
RX VersionはFUTABA S-FHSSで、OSDつきのもの(2019年2月時点ではOSDなしを選べないようですね)を選びました。
OSDとはオンスクリーンディスプレイの略でFPVをするときに使用します。フライトコントローラーなどと接続し、カメラとFPV送信機の間に接続することで様々な情報を映像に表示させることができます。
FPVとは「First Person View」の略で、「一人称視点」「最前列からの眺め」といった意味である。カメラと映像送信装置をドローンに搭載し、ゴーグル(ヘッドセット)を身に着けた操縦者が、リアルタイムにその映像を見ることができる機能のことを指す。
ドローンの話によく出てくる「FPV」とは何だろう? | ドローンニュース
10月27日に注文して、11月10日に届きました。注文したのは、先ほどのドローン本体に加えて、以下の充電器とバッテリーとモーターです。
- BETAFPV 1s Lipo LiHV Charger Board × 1
- 300mAh 1S 30C HV Battery (8PCS) × 1
- 7x16mm 19000KV Brushed Motors (2CW+2CCW) × 1
プロポT10Jの購入
次に、プロポT10Jは Amazonで購入しました(こちらはすぐ届きました!)。
ぼくが購入したとき(2018年11月)は23800円でしたが、執筆時(2019年2月14日)は+ ¥ 4,000 配送料/取扱手数料がついていてなんだか怪しいですw 金額はちょっぴり高くなりますが、こちらのAmazonリンク先で購入したほうがいいかもしれません。
※その後、Amazonを見てみると、23800円の価格で配送料/取扱手数料がプラスされていないときもあり、見つけたら「買い」だと思います!
スイッチを入れるだけじゃ、飛ばない!
・・・残念ながら!
購入したドローンとプロポのスイッチを入れるだけでは飛ばせません!
Betaflight-Configuratorというソフトをインストールして、ドローンとプロポに設定する必要があります。この設定のためには、ドローンとプロポをバインド(リンク:ドローンとプロポをペアリングすること)する必要があります。
このバインドがずーーーっとできず、困っていました。
しかし、冒頭に書いた通り、深夜にもかかわらず、GOROmanさんがマッハで丁寧に教えてくださり、無事、バインドできました!
助けましたw
— GOROman (@GOROman) 2019年2月12日
(リプのツリー参照) https://t.co/Lc2w0V7NNM
こちらのツイートをたどってもある程度わかると思いますが、Windows PCの場合その他の部分も含めて注意点があるので、改めてまとめてみます!
何が問題だったか?
発生していた問題は、
ドローンのファームウェアが古く、プロポとFUTABA S-FHSSで通信できない
ことでした。
解決の手順は?
その解決手順は以下です。
- Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新できる状態にする
- Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新する
- ドローンのファームウェアをFUTABA S-FHSSに切り替えて、保存する
- ドローンとプロポをバインドする
順番に見ていきましょう。
Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新できる状態にする
以下のBetaflight-Configuratorのページから、じぶんのPCに対応するソフトをダウンロードして、インストールしましょう。
Windows PCの場合、このままだとドローンをDFUモードで接続できないので、Zadigをダウンロードしましょう。
ダウンロードした「zadig-2.4.exe」をダブルクリックして起動します。
ここで、左上のOptionsを選択し、List All Devicesにチェックを入れると、PCに接続されているデバイスが表示されるようになります。このとき、ドローンの基板にあるBOOTボタンを押しながら、PCとUSB接続すると上側の右にEditとある行に表示されるデバイスのリストの中に、「STM32 BOOTLOADER」が表れます。こちらがBeta65Sのドライバーになります。
※BOOTボタンを押さずにUSB接続すると「MATEKF411RX」と表示されます。こちらでZadigを実行しても設定が保存されません。
ちなみにBeta65SのBOOTボタンは裏返したバッテリー側の上にみえる2つのボタンのうち、下側のボタンです。上側はBINDボタンで後ほど使います。また、BOOTボタンを押しながらUSB接続しているときは青色にのみ光ります(ちなみにBOOTせずにUSB接続すると、青が点灯したまま、赤と緑がそれぞれ点滅します)。
さぁ、ZadigでReplace Driverを押しましょう。少し待つとドライバーのインストールに成功した旨のポップアップがでます。
次に、Betaflight-Configuratorを起動し、一旦、Beta65SのUSB接続を解除して、改めてBOOTボタンを押しながら、PCとUSB接続しましょう。
BOOTせずにUSB接続した場合、Betaflight-Configuratorの右上のところがCOM3(COM4の場合も)となりますが、BOOTしてUSB接続した場合、DFUに変わり、ファームウェアを更新できる状態になります。
※COM3やCOM4とならず、COM1となりドローンとPCをUSB接続できなくなった方はこちらを参考にしてください!
Betaflight-Configuratorで、ドローンのファームウェアを更新する
ぼくが購入したBeta65Sは、T10JとBINDボタンを押すだけでバインドできなかったので、ファームウェアをFUTABAのプロトコルに書き換える必要がありました。そんなことできるの?って感じですが、こちらのブログで、神がそれをできるようにしたファームウェアを公開されています。
以下のリンクから、betaflight_3.5.1_MATEKF411RX_201809301221.hexというファイルをダウンロードしてください。
betaflight_sfhss - Google ドライブ
次に、DFUとなっているBetaflight-Configuratorで、左側のファームフラッシャーを選択します。さらに、右下のファームウェアを選択[Local]を押して、先ほどダウンロードしたbetaflight_3.5.1_MATEKF411RX_201809301221.hexを選択してください。
すると、ファームウェアを選択[Local]の左にあるファームウェアの更新ボタンが選択できるようになり、押すと更新できます。
更新に成功すると、Betaflight-ConfiguratorがDFUモードから通常モードに自動で切り替わります。Beta65Sも青のみの点灯から、青が点灯したまま、緑と赤の点滅も加わります。
ドローンのファームウェアをFUTABA S-FHSSに切り替えて、保存する
長々とすいません。あと少しです!
次は、PCにドローンが接続された状態でBetaflight-Configuratorの右上の接続ボタンを押してください。
接続に成功すると、次のような画面に遷移します。左下にあるCLIコマンドラインを選択して、以下のコマンドを入力します。
# set rx_spi_protocol = SFHSS
# save
FrskyのプロトコルのFCをFutabaのプロトコルに書き換えるファームウェアを公開する神が現れる - BetaFlight
先ほどの1行目のコマンドを入力すると、このようなレスポンスがあります。さらに2行目のsaveを入力すると、Betaflight-Configuratorが再起動します。
これで、FUTABA S-FHSSへの切り替えが完了です。
ドローンとプロポをバインドする
T10Jのスイッチを入れ、Beta65SのUSB接続を解除して、バッテリーをつけます。そこでBeta65SのBINDボタンを押すと、青の点灯と赤と緑の点滅から、一時緑が激しく点滅し、そのあと点灯するようになります。
※ここでT10Jの左スロットルを下に降ろしていないと、スロットル STKというWARNINGがでます。左スロットルを下に降ろした状態でスイッチを入れましょう。
つまり、Beta65SとT10Jのバインドに成功すると、青と緑が点灯し、赤が点滅する状態になります。
バインドに成功すると、一旦ドローンのバッテリーを取り外し、PCにUSB接続します。ここでも、青と緑が点灯し、赤が点滅する状態になれば、ドローンとプロポのバインドに成功しています。
左の受信機を選んで、試しにT10Jのレバーを動かすと、画面で反応があることがわかります。
ちなみに、この時点でT10Jの設定は、モデルセレクトでRXをS-FHSSに変更して、パラメータのTYPEをACROBATICに変更することのみ行いました。
以上。
あとはBetaflight-Configuratorで、ドローンとプロポの設定をやれば、飛ばせそうですね・・・!
この続きの記事はこちらです。最後まで、ありがとうございました!